僕のコミックアカデミア

イェイ イェイ ヒロアカ最高 ヒロアカ最高 オマエもヒロアカ最高と叫びなさい!!

僕のヒーローアカデミア No.224 『再臨祭』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.224 再臨祭」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 前回連合の位置が掴まれた理由について、衛星をハッキングしたとか人工衛星局に解放軍の人間がいるとか色々予想してましたが、まさか衛星そのものが解放軍の所有物とは思わなんだ。

 いや正直この可能性は全く想定してなかったです、解放軍のスケールにこちらの発想が追いつかなかった…。

 

 正確には解放軍所属の近属が取締役を務めるFGIの所有物、ですね。機体の表面にデカデカと「FGI」と書かれてるってことは、この衛星は公に打ち上げを認められてるのでしょう。

 それを駆使して追い詰められる辺り、非合法なアイテムを売る義爛に頼ってる連合との差を痛感させられます。

 

 トゥワイスの義爛との回想、一コマだけだったけどすげぇ心温まる光景だったな…。

 元々トゥワイスが義爛に恩を感じてることに違和感はありませんでしたが、この補完で更にその説得力が増したというか。

 居場所もなく彷徨ってた自分にそれを与えてくれればそりゃ感謝もするよなーと。

 

 …だというのに、「義爛は俺に居場所をくれた…!!」と聞いてまず敗北者ラップを思い出しちまったぜ!!

 堀越先生はワンピリスペクトしてるし揶揄する意図は100%ないと断言できますが、語感的には「オヤジは俺に生き場所くれた!!!」とちょっと似てね?おれにヴィランの偉大さくれた!!!

 

 指クロスさせて✖︎作ってるヒミコちゃんカァイイな!マグ姉の時はトゥワイスと一緒に憤ってた彼女が今回制止かけてたのは意外…でもないか。

 この娘破綻者ではあるけどバカとして描かれてた訳ではないし、こういう冷静な判断ができてもおかしくはないという納得はしっかりあります。

 

 実際「もう殺されてる」も「言ってたこと全部ウソ」も連合視点では否定できない可能性ですからねー。

 何よりマグ姉と違って義爛は連合の協力者ではあっても一員ではないので、ヒミコちゃん達が救出に積極的になれなくても無理はない。

 寧ろここまで拘ってるトゥワイスが特別なんでしょう。

 

 トゥワイスのマスクを取る死柄木、何かペットを躾る飼い主みてーだな…。

 彼にとっての生命線とも言えるマスクを取ったのに全然横暴に感じない、寧ろ一旦クールダウンさせる為に施してあげた処置だと一目で察せる。

 この動きからも今まではなかったリーダーとしての余裕を感じます。

 

 エンデヴァーとホークスが戦ったハイエンドの名前は「フード」ちゃん。言われてみれば確かに殻がフードのように頭部を覆ってるように見えなくもないです。

f:id:s_g_hrak:20190413215414j:plain

 「回収を失敗しなければ」ということは、回収できてればあの燃えカス同然の状態から再び戦えるまで修繕できたんだろうか。

 

 氏子曰く「AFOなき今増産も難しい!」とのこと。つまり今後ハイエンドの数が大幅に増えることはない、と考えていいのか…?

 No.221のハイエンド×12の見開きにギョッとさせられた読者としては、あんなモンいくつも造られてたまるかと思ってたので一先ずこの言葉を信じたいところです。

 

 マキアの起床時刻と荼毘の位置("転送"は自分の元へ持ってくるor自分の元から馴染み深い人物へ送ることしかできないため)からマキアをぶつける作戦を考案したのは素直に感心しました。

 頼んでも協力してくれる訳ないマキアをvs解放軍に参戦させるにはメタ的にもこの方法しかないよなと。

 

 何つーのかな、自力で突破困難な箇所をステージ上の倒せないタイプの敵キャラを利用して突破するみたいな、そんなゲーム脳を刺激される発想なんですよ。

 ワードセンスからして死柄木はゲーマーのようだし、この辺過去のゲーム経験が活かされてるんじゃないかなーと勝手に想像してみる。

 

 氏子の言うように狡いと思わなくはないですけどね!ですが今までも連合はこういったやり方で攻めてきたのだし、それは今更でしょう。

 何より今回は相手も人質という卑怯な手を使ってきてる訳だしな。悪知恵を身につけ、順調にAFOの後継に相応しく成長してきてるのだと受け取れます。

 

 心配なのはマキアの死柄木の追跡能力ですね。どの程度までなら離れても追って来られるのかそも本当に追跡を放棄しないでくれるのか…。

 前者についてはその距離を検証済みだと安心できますが、うーんどうだろ。これ実現しなかったら作戦全部おじゃんですからね、そりゃ心配にもなる。

 

 トゥワイスは死柄木にマスク被せてもらってホッとしてると益々飼い犬みてーだな!じゃれ合いというか、ソフトなSMというか。

 錯乱してるのにマスクを本気で取り返そうとはせず、周りもただ見てるだけだった辺り、これが彼らなりのコミュニケーションなのだと微笑ましく見られました。

 

 転送先の泥花市はこれから戦場と化すとは思えないほどのどかな風景。

 この都会ではなく、かといって田舎過ぎない街並みが絶妙なんですが、堀越先生の出身地がここと同じ愛知県ってことはやはりそれをモデルに描かれてるんでしょうか。

 愛知在住の方、比較画像オナシャス!

 

 荼毘は元々個人主義な上に自分が義爛にサポートアイテムを提供してもらってる訳でもないので、救出に気が向かないのは仕方ない。

 ただそれでも死柄木たちに付き合う辺り、連合に必要な人材とは理解してるようで安心しました。トゥワイスとのやり取りもそんなに不和な印象はなかった。

 

 す、スライディン・ゴー…!お前……!いやこんな堂々と前回と同じテンションで登場されたら、もう事実をありのまま受け止めるしかねぇよ…。

 怒りや悲しみが湧く余裕すらない。彼が解放軍側という予想は読者の間ですでにされてましたが、いざ明かされるとやっぱり衝撃がデカすぎる…。

 

 何よりゴーという先例が示されたことで、他にも解放軍の一員であるプロヒーローがいる可能性が出てきたのが辛いよなぁ…。

 特に顔見せされただけでまだ本格的にスポットの当たってないビルボードチャート上位陣とか、メタ的にはすごく怪しい。疑いたくはないけど否定できない可能性だ。

 

 No.219でのパトロールの隙は炭酸ヴィランに例の籠手を使わせる為にわざと作ったもので、「闇市製の〜」という台詞もデトネラットの関与を勘付かせない為のフォローだったんでしょうね。

f:id:s_g_hrak:20190413215454j:plain

 とはいえ爆豪はOFAの存在と譲渡先に気づけるほど鋭いので、誤魔化しきれてるかは微妙ですが。

 

 泥花市は人口の9割が解放戦士…それを聞いてまず思い出されたのはスピナーの地元です。異形型の彼をトカゲやろうと蔑んでたらしいあそことまさに正反対だなーと。

 もしスピナーがこの地区に生まれてたら今逆の立場で連合を襲ってたかもしれない、そんなifを想像させられるのです。

 

 できればそこ作中で触れてくれると嬉しいんですけどねー。一瞬解放軍の思想に共感しそうになるも、死柄木の言葉でやっぱり自分の居場所は連合だと確信する、みたいな。

 スピナーはステインの影のない今の連合をまだ疑問視してるようだし、彼がこの章で重要な視点になるのは間違いない。

 

 次に気になったのが既存ネームドとの関連性。という訳でウルアカより愛知県出身のキャラをPick Up。

f:id:s_g_hrak:20190413215514j:plain

f:id:s_g_hrak:20190413215555j:plain

f:id:s_g_hrak:20190413215618j:plain

 流石に出身地だけで疑うのは心苦しいですが、本人でなくても家族とかが泥花市と関わってる可能性はありますからね…。

 特に八百万家は資産家だけに実はスポンサーとかありそうで怖い。

 

 解放軍がいきなり"個性"ブッ放してきたのにはビビらされたんですが、でも何だろう、あんまりハラハラしないな。

 周りに逃げ惑うモブ住民がいないからか皆でサバゲーして遊んでる、みたいな光景。もっと言えばワートリのランク戦。無人の住宅地で戦ってるのがあれに近い空気感なんですよ。

 

 まだハッタリの可能性はあるものの、連合からすれば何人いるかも分からない敵に包囲されてるっていうヤベー状況ではあるんですけどね。

 ただ政党の党首やら出版社の専務やらのお偉方が、真っ昼間から住宅地で革命サークル相手にイキってると何かこう、申し訳ないけど笑ってしまう…w

 

 真面目な話、今泥花市にはどのくらい解放戦士が集まってるんでしょうか。

 本当に11万人も集まってたら逆に死亡フラグっぽいというか、ぶっちゃけ死柄木を追ってきたマキアに一掃されるとしか思えないんですが…。

 というかそんな大きな動きがあったらまず警察にマークされてそうじゃね?

 

 人口の9割が解放戦士なら市警内部も当然真っ黒だろうし、市外の警察や住民にこの騒ぎを気づかれないように色々手を回してるんでしょうかねー。

 だとすればまさに表社会での地位を活かした策ですが、この規模の大きさこそが連合に潰される盛大な前振りとしか思えないんだよなぁ…。

 

 花畑によると社長と義爛はタワーにいるとのこと。死柄木が花畑を「中ボス」と評してた通り、まさに道中の敵を倒して章ボスの元へ向かうゲームのステージそのものです。

 それをご丁寧に教えてくれたってことは、社長は少なくともリーダーの死柄木とだけはタワーで対面するつもりっぽい?

 

モブ2人「死柄木弔!!」→死柄木「とりあえずタワーへ」のスピード感で草。

 死柄木の"個性"って今まで手で触れてから徐々に崩壊が始まるイメージだったんですが、今回モブが割とすぐバラバラになってた辺りそうでもないんだろうか。

 マキアと戦ってる内に崩壊の速度が上がった、とか?

 

 爆発、そして指で風景を切り取るようにカメラを形どったポージングと聞くと、思い出すのは4部最終決戦時の吉良吉影

f:id:s_g_hrak:20190413215648j:plain

 気月の"個性"は任意の場所に爆弾を設置する、とかでしょうか。何にせよ爆破系だとどうしてもかっちゃんと被るので、なるべく差別化された"個性"であってほしいです。

 

 ヒミコちゃんは気月とマッチング。このまま連合と解放軍がそれぞれ1人ずつタイマンする流れになるんでしょうか。

 連合は現在6名、解放軍も前回名前が明かされた4人フードの小人、更にスライディン・ゴーを合わせれば6名で数的には丁度合う。

 マキアはやっぱりモブ殲滅になるのかな。

 

 

↓他の週刊少年ジャンプ2019年20号掲載作品の感想はこちら

togetter.com