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僕のヒーローアカデミア No.217 『新しい力とオール・フォー・ワン』/特別読切 『私のヒーローアカデミア』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.217 新しい力とオール・フォー・ワン」「特別読切 私のヒーローアカデミア」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【本編】

 ひゃっほう開幕殴り合いだァァァァ!!!いや殴り合いつーかかっちゃんが一方的に迫ってるだけだけども。

 だが殴り合い厨としてはたった1コマだけでも余裕で興奮できるものなのです。この空中で争ってる状態に至るまでどんな技の応酬が行われてたのか、それだけで無限に妄想できるぜ。

 

 かっちゃん、相変わらず面と台詞は凶悪だが何だかんだでOFAの訓練に付き合ってくれてるのは微笑ましいです。OFAの秘密を知った者として責任を最後まで果たそうとする姿勢が伺えて信頼度高い。

 その上でデクの為ではなく、OFAすら自分の糧にするつもりなのがブレない野心を感じます。

 

 デクに迫るかっちゃんに対し、オールマイトが間に入りストッパーになってくれてるのも安心感ある。

 かっちゃんもOFAの守秘が危ういデクとオールマイトのストッパーになってくれてるし、彼が秘密の共有者となったことで師弟も幼馴染も安定した関係に落ち着けたのだと受け止められます。

 

 かっちゃんが例の給湯室にいるの、何かすげー感慨深いな…。彼は継承者ではないのだけど、だからこそOFAの変化をデクと知っていてくれるだけでいくらか肩の荷が軽くなると言いますか。

 馴染みのある存在が超常的な現象に共に反応してくれる、そこに不思議な連帯感を抱けるんです。

 

 オールマイト曰く菜奈さんの前の継承者は「黒髪の青年」…その情報が正しいとすればそれは以前面影にいた口元を隠したこの男でしょうか。

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 シルエットのみだった残り2人の継承者のどちらかって線もまだありますが、現状だとこの人が6代目の可能性が1番高いように思えます。

 

 歴代継承者の"個性"の発現がAFOに似ている、これもまたかっちゃんが非継承者であるが故に臆さず言える一言です。

 OFAのルーツがAFOであることを考えれば簡単には否定できない指摘だ。そしてその言及が作中でなされたことで、AFOがこの現象の発生を予期してた可能性も更に高まりました。

 

 黒鞭発現の引き金は物間くんを捕まえようとしたことだったので、継承者たちの"個性"は本気でそれを使いたいと思わなければ発現しないんでしょうね。

 となれば今後ヴィランと戦ってる時や手の届かない距離に救出対象がいる時に、デクの想いに応じて発現するシチュがありありと浮かぶぜ。

 

 鉄哲は熱や冷気といった対状態異常に特化してるのに対し切島くんは防御力に特化、これは第3セット中に予想した通りですね。

 自分にしかない長所、即ち文字通り"個性"に誇りを持った上で自分にはない相手の"個性"も肯定してあげられる、鉄哲はこういう姿勢が相変わらず好感度高いです。

 

 常闇くんにホークスの写真をねだる希乃子ちゃんかわゆい。この娘アイドルヒーロー志望なのでミーハーな面があるのも納得です。

 後ろで話しかけたいのに話かけられないでいる黒色くんも微笑ましい。絶対「同志が小森と良い雰囲気に…!俺はどうすれば…!?」とか葛藤してるに違いない。

 

 自分に炎熱を使えと言ってたデクが他に"個性"を持ってたら轟くんはショックだろうって発想は今まで実はなかったんですが、言われてみれば確かに尤もな感情です。

 そこを流さずきちんと触れてきたのは誠実な作劇。轟くんもまた丁寧にその心情が描かれてるキャラの一人だと安堵できます。

 

 轟くんに全てを話した訳ではないけど、少なくとも体育祭当時力を隠してた訳ではないってのは本当だしあまり心苦しいって感じはしないかな。

 轟くんの方も一度否定されればそれ以上追及するような子じゃないのでここは穏やかに見られました。彼を冷静に分析するかっちゃんにもほっこり。

 

 そして遂に轟くんの赫灼修得フラグが…!今のエンデパッパなら轟くんを自分の道具扱いすることはないと思えるので不安はないです。

 轟くんには当然ウザがられるだろうけどな!だがそれに焦凍ォオオオ!!!と反応しそうなのも含めて父子として、師弟として微笑ましく眺められそうなのよ。

 

 「白雲」とは、やはり前回の相澤先生の回想でマイクの隣にいた2人の元同級生と思わしき人物でしょうか。

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 学生の頃の相澤先生についても言及がなされたし、心操くんを弟子にしたのも含めてここ最近の相澤先生に関する描写は彼の過去が描かれる前振りのように思えてなりません。

 

 幼女相手にも突き抜けたテンションで接する物間くんホントブレねーな!雄英の負の面っつーより人間の負の面と言えるんじゃねーかな!!

 読み返してたら確かに文化祭の準備の時に言われてましたがこれはヒドイ。

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 いやあこれでこそ物間くんです、一生このままでいてほしい。

 

 物間くんのコピーは"個性"自体は複製できてもオリジナルの方に蓄えられたものは複製できない、これは以前予想した通りです。

 角が額から生えてるのは壊理ちゃんの巻き戻しは角から放出されるからそれだけなら複製できると。ここの物間くん不覚にも可愛いと思っちまったぜ、何か悔しい。

 

 OFAは力、ファットさんは衝撃が蓄えられるなら、壊理ちゃんの場合は恐らく時間でしょう。

 つまり彼女の"個性"は前回の発動から時間が経過すればするほど対象をより前の状態に巻き戻せる、と。インターン編での大暴走以降暫く巻き戻しが発動されなかったのもそう考えれば説明がつく。

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 そして時間を蓄積する"個性"なら5分間しかコピーを維持できない物間くんは確かに助けになれない

 ここは対抗試合で活躍が少なかった分今回彼の活躍が描かれると思ってたのでやや拍子抜けだったかな…。だが壊理ちゃんと物間くんって組み合わせが見られたのは中々レアな体験だぜ?

 

 何なら物間くんは今後も教員寮に足を運んでもいーんじゃないでしょうか。「アハハハハ僕のどこにそんな怖がる必要があるんだい!?」「これが…ゆうえいのふのめん…アワワワ」みたいな。

 いや壊理ちゃんの精神と食い合わせ悪いと言われてたので100%願望だけで提案してますけども。

 

 壊理ちゃんを励ますデクはストレートに優しい、そして同時に自分に言い聞かせてるようにも聴こえる言葉です。

 不安が0って訳ではないけれど、この言葉が聞けただけでも再びデクさんへの信頼は抱けたかなー。他人の"個性"に対する態度がAFOとはやはり明確に違うと確信できた。

 

 かっちゃんの言葉も間違いではないんですけどね、だが重要なのは"個性"自体ではなくその使い方なのだと。

 他人の"個性"を理不尽に奪うだけのAFOと、元無個性ゆえにそれを肯定して活かせるデク。その差が今後2人の命運を分けるのではないかと微かに、だが確かに希望を抱けました。

 

【私アカ】

 あきやま先生は鉄拳派、と…_φ(・_・メモメモ

 

 

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