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僕のヒーローアカデミア No.216 『決着!A組VSB組』感想

※この記事は「僕のヒーローアカデミア No.216 決着!A組VSB組」のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

 うーむ心操くん、そのまま普通に拘束か…。順当な流れではあるんですけど、あそこからもう一足掻き見せてほしかったのでやや物足りなくもあったり。

 黒鞭の制御以外にも洗脳が発揮されてるところが見たかったんですよ!無論A組に危機意識を抱かせただけでも充分な貢献とは言えますが。

 

 とはいえ捕まる直前にこれまでの合同訓練を振り返ってくれたのは良いモノローグの挿れ方でした。

 心操くんも相澤先生の指導でスキルupしてたとはいえ、ヒーロー科の皆もまた日々授業を通して鍛えられてるのだから、今はまだ彼らと差があっても当然と受け入れさせてくれる回想だった。

 

 特にデクだけでなくヒーロー科全体を評価してくれてたのが嬉しかったですねー。

 今回の戦いだけ振り返ってデクとの差を痛感してたら残酷だと感じてたかもしれませんが、他の皆のことも認めてくれたのなら素直に快いリスペクトだと受け止められる。

 こういう先輩への敬意の払い方好きよ。

 

 物間くんのヒーロー名『ファントムシーフ』はウルアカに記載された通り。

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 他の3人は柳さんはホラー映画『エミリー・ローズ』、小大ちゃんは定規の英語訳『ルール』、二連撃くんは地雷の英語訳『マイン』が由来でしょうか。

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 堀越先生、今回は何とか本編で全員分紹介できて満足してそう。

 

 という訳で第5セット決着です。前振られてたOFAの謎についてはしっかり解答が与えられましたが、一方でB組との対決はもう少し見てたかったってのが本音ですねー。

 デクチームが勝つこと自体に不満はありませんがB組、特に物間くんの心情の掘り下げがもっと見てみたかったんですよ。

 

 デクのOFAに対して擬似AFOの様な"個性"を持つ物間くんやら、心操くんと体育祭では彼に利用されるだけだった二連撃くんの共闘やら、面白くなりそうな要素は色々あったけどそれら全てガッツリとは描かれなかったので、ちと物足りなかったなと。

 当然僕の勝手な願望なのは承知の上ですが!

 

 全体でA組が勝利を収めたのは素直に嬉しいんですが、ただ読者視点だと彼らほどは歓喜できなかったかな…。

 それはこの合同訓練に体育祭編における優勝や、仮免試験編における合格みたいな報酬がなかったのが大きい。あと5戦目の前に敗けはもうないと確定してたのもその理由の一つです。

 

 デクの黒鞭についての言い訳、雑ゥー!!いや今の時点ではこう説明するしかないのは分かってるけども、それにしてもオメー本当こういうの向いてねーなと!

 この不器用さが魅力でもあるけど、それはそれとしてヒヤヒヤすっぞ…。絶対かっちゃんは聞きながら内心イライラしてるよコレ!

 

 言い訳っつーか今回の暴走に対する感想を正直に述べてるだけですけどね。OFAに真摯に向き合ってることが伝わるのでその言葉自体は尊重したい内容ではあります。

 …周りでクラスメイトその他が聞いてることを除けばな!相澤先生辺りは割と本気で怪しんでもおかしくなくなってきたな…。

 

 赤面お茶子さんぐうかわ。黒鞭の制御にその後のデクの補助、柳さんと小大ちゃんの制圧という貢献具合を考えれば彼女が褒められるのは納得、寧ろもっと絶賛されても良いくらいです。

 インターン後特に派手なイベントはなかったけどその分堅実に実力を伸ばしてることが伝わる活躍だった。

 

 一番2828したのは「考え無しに飛び出しちゃった」という自己評価です。それまんまデクさんじゃねーか!!!!!!

 勿論お茶子にはデクの様な危うさは感じませんが、憧れのヒーローの真似しちゃうのはヒロアカのお約束だからね(例.デク爆豪)。それ知ってると最高に2828できるのよ。

 

 心操くんがデクの為だけでなく、B組の勝利のことも考えて動いてたのは良いフォロー。本人は凹んでたけど当初の目的を忘れてなかったのは寧ろ評価上がるポイントじゃないですかね。

 「俺と戦おうぜ」が嘘じゃなければボカァ満足です。ブラフ発言が本音ではなかったのも好感度上がった。

 

 心操くんの首を捕縛布で絞める相澤先生、何かじわじわくるな…w 爆豪や物間くんを絞めてるのともまた違った感じだ。

 素直に先生なりの励まし方と受け取れます。自分の技術を直伝するのは心操くんが初めてだろうし、弟子として可愛く思えてきたんだろうなーと微笑ましく眺められる。

 

 「人の為に その思いばかり先行しても人は救えない」「自分一人でどうにかする力が無ければ他人なんて守れない」、それはかつて他人を救けたいばかりに怪我を繰り返してたデクにも刺さる言葉です。

 そういう意味では心操くんもまたデクと似た者同士と言えるんでしょうね。

 

 ところで相澤先生の回想で描かれてた2人組、左は若かりし頃のプレゼント・マイク(6巻の描き下ろしと姿が一致する)として、右の方は誰でしょう。

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 ちょっと既存のネームドで近い見た目のキャラが思いつかない。まだ出てない、これから登場させるキャラの前振りとも思えるけど果たして…?

 

 心操くんヒーロー科編入(ほぼ)かくてぇーーい!!いぇーーーい!!!ここまで活躍させて不合格はないやろと思ってましたが、いざ先生の口から告げられるとやはり安堵できます。

 振り返ると初めてこの展開が示唆されたのはNo.70の夏休み直前だったので、いやー長い伏線回収だった…!

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 編入先がA組かB組か、それをまだ引っ張るってことはもしかしてB組に編入する可能性もあるのかな。

 普通に考えれば相澤先生の教える負担が少なくなり、主人公であるデクと同じクラスのA組の方があり得そうですが、個人的にはB組の皆の好感度も充分高いのでそっちでも受け入れられます。

 

 あと「二年から」ってことは少なくとも2年生編に突入するまではキンクリされず描かれるのか。

 確かに進級は学園ものにおいて色々おいしいイベントなのでアリなんですが、ただ今のペースだと3年間丸々は描かれなさそうなんだよなぁ。2年生のどの時期まで描かれるのか気になってきたぞ。

 

 ほう、物間くんと壊理ちゃんとはまた興味深い組み合わせじゃないですか。相澤先生の目的はやはり壊理ちゃんの巻き戻しによるミリオ先輩の"個性"復活でしょうか。

 いずれにせよ物間くんの身が心配ではありますが、その安全が保証された上でなら抵抗なく結果を心待ちにできる試みです。

 

 とりあえず前回の解説によると物間くんのコピーは「人体に直接影響するもの以外は割と残る」らしいので、気になるのはそれに壊理ちゃんの巻き戻しが該当するのかどうかですね。

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 それが判れば彼の言う"スカ"の法則、即ちOFAが不発だった原因も判るかもしれない。

 

 

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