僕のコミックアカデミア

僕のヒーローアカデミアという少年漫画を中心にその他漫画やアニメについて語る予定です。

僕のヒーローアカデミア No.192 『轟家』/特別読切 『きっと誰もが誰かのヒーロー』 感想

※この記事は 「僕のヒーローアカデミア No.192 轟家」「特別読切 きっと誰もが誰かのヒーロー」 のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 

【表紙】

 ポップコーンとジュースを持ったデクさん、若オールマイト、流れるフィルム…完全に映画仕様じゃないですか!

 こういう作中のキャラと観客の一体感を高めてくれるイラストはエンタメ性高くて良いと思います。いよいよ今週公開という実感を持たせてくれた。

 

【巻頭C】
 手袋→、ベスト&ズボン→オレンジって完全に幼馴染カラーやんけ!デクさんがウッキウキな顔してるのも頷けますよ。hrks先生の着彩は目に眩しくてやっぱり印象に残るなあ。

 あとプロヒーロー枠にホークスがいたのも嬉しかったです。最近の活躍を考えれば納得しかない。

 

 

 エンデヴァーの傷痕、思ってたよりもえぐいな…。面積で言えば轟くんの火傷痕以上じゃないか。

 ハイエンドによるこの傷が彼の家族への仕打ちの報いってことは薄々察してたけど、こうも目立つ形で主張されると簡単には赦しは与えられないことを象徴してるようだ…。

 

 「俺の怪我は俺の責任だ」「それ…俺も怪我した時使っていいですか?」のっけからフラグめいた会話はやめろォ!

 こんなん2人で敵との戦闘中に瀕死になったホークスが駆け寄って来たエンデヴァーに「俺の怪我は…俺の…責任…です…」って言うフラグにしか聞こえないじゃないか…!

 

 エンデヴァーのハイエンド襲撃のタイミングについての指摘は尤も、だがそのフォローをホークスがしてるのはやはり辛くなる光景だ…。

 ヒーローが暇を持て余す社会にしたいと言ってた彼が、憧れの人を見送る時ですらこんな負担を強いられて全然暇を持て余せてないのがやりきれない…。

 

 何が辛いってエンデヴァーの疑問に対する言い訳を完璧に答えられてしまってるところだよな…。警察のお偉方の要求通りの働きをできてしまってるのが逆に悲しくなる。

 なまじ優秀すぎるあまりこういう負担を押し付けられてしまってるのだと思うと、余計にホークスに同情してしまいます。

 

 だがそんな辛い状況下でもエンデヴァーが助言、それに対しホークスが軽口を叩くというやり取りが見られたのは希望に感じられました。

 エンデヴァーの方にはささやかながらそのデレに2828できたし、ホークスの方にもその戯けた反応に和めた。2人の距離が縮んだことを実感できました。

 

 警察のお偉方との回想が追加されたけど、うん…正直彼らにはさらに不信感が溜まる内容でしかなかったな…。

 ホークスの言う通り断れないと分かって実質命令してるのが印象好くないし、得られそうな成果に対してリスクが大きすぎるのは未だに変わってないから到底信頼できそうにない。

 

 そもそも大事故から人々を救ったからと言って、まだ子どもの頃から家族ごと取り込んでたってところに狂気的な怖さを感じるよな…。

 警察やヒーロー協会を悪者にする気はありませんが、こうして見るとホークスが大人たちの操り人形にされてる印象を受けてしまいゾッとします。

 

 幼少期のホークスの周りにゴミが散らばってるあたり、彼の家庭環境は良くなかったんだろうか。

 そんな中でエンデヴァーの人形をギュッと握ってるのが泣かされるなあ…。親から虐待や育児放棄を受ける中で、エンデヴァーだけがホークスにとってただ1人のヒーローだったと思うと…!

 

 たたその場合悲しいのは、ホークスが憧れていたエンデヴァーもまた自分の子どもに対して彼の親と同じことをしていたって事実ですね…。

 エンデヴァーをずっと見ていたホークスにとってあまりにも救いがなさすぎる。だからこそホークスが轟家の事情を知ってしまった時の反応が怖い…。

 

 ホークスとエンデヴァーには信頼関係を築いてほしい、だが憧れの人が子どもの頃自分を傷つけてた親と同じことをしてたと判れば失望してもおかしくないのがね…。

 だからこそ今回エンデヴァーには家族だけでなく、自分を応援してくれてる人たちのためにも頑張って償ってほしいと思えた。

 

 「必ず手に入れてやる 俺の出せる最高速度で」とは強欲なホークスらしい宣言。だがそれを目指してるホークス自身が現状1番暇を持て余せてないのがやっぱり気になってしまうな…。

 ホークスには報われてほしいけど、不穏な結末が訪れる気配をその姿からどうしても感じてしまうのです。

 

 エンデヴァーが轟くんの火傷痕を見つめてるのはやっぱり自分の傷跡と重ねてるのか…。

 親子揃って痛々しい傷痕だけど、これをきっかけに彼が自分の息子にしたことの重さを痛感できたのなら決して無駄な負傷ではなかったと思います。轟くんを見つめる目が完全に父親のそれだった。

 

 夏雄さんの言葉は厳しい内容、だが正論だ。

 ヒーローとして心を改めても父親として今までしてきたことがなくなるわけじゃないのは当然だし、だからこそそれを夏雄さんが口にしてくれたのはホッとしました。読者が読んでて思うことはキャラも当然のように思ってくれてるのは有り難い。

 

 ただ夏雄さんもエンデヴァーに全力で憎しみをぶつけてるというよりは、父親の変化に戸惑っていて、だから自分自身に必死に言い聞かせてるようにも見えます。

 言ってる内容自体は正しいけど、それでもハイエンドとの戦いを見て少なからず父親の変化を感じ取ってくれたのは確かだと思う。

 

 そしてついに名前が明かされた轟家の長男こと「燈矢」兄…。これだけじゃ生死すら分からないけど他の兄弟が彼の存在に言及しただけでも大きな収穫だ。

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 仮に燈矢さんが轟家では死んだことになってるとしたら、実は死んでなくて燈矢さんこそが荼毘の正体なんてこともあり得る…?

 

 いずれにせよ燈矢さんが今後の轟家の話に関わってくるのは間違いなさそうですね…。

 死亡しててしかもそれがエンデヴァーの仕業だとしたら正直償いきれなさそうなので生きててほしい…。あり得る可能性としては最初の子だから無理な修行させすぎて病院送りにしてしまった、とかか…?

 

 エンデパッパに報われてほしい僕としては、3人の姉弟の中でやっぱり冬美さんに1番共感できたな…。

 夏雄さんや焦凍くんの嫌悪も軽んじられるものではないものの、こうして当事者の中にも"家族"を望んでる人がいると、部外者の読者もそれを期待してもいいと許されたような気持ちになる。

 

 冬美さんがエンデヴァーを嫌ってないのは母親代わりとして近くで父親の努力を見続けきたからかな。あと2人目の子どもだから炎熱が宿らなかった時点で無理な鍛錬を強いられなかったってのもあるか。

 父親への態度が夏雄さんと違いすぎるけど決して不自然なものではないと許容できます。

 

 夏雄さんが弟の蕎麦好きを知ったのも焦凍くんが兄の感情を剥き出す姿を初めて見たのもエンデヴァーが家族に向き合い始めたからだし、少しずつだけど確実に父子間だけでなく兄弟間の距離も縮まってきてる。

 時間はかかりそうだけど父親が中心になって家族全体の距離を縮めてほしいです。

 

 エンデヴァーが支持を集めてるのは素直に喜びたいところなんですが、ガチ勢の子がフリー素材化してるのは流石にそれどうなのと思ってしまうな…。

 特にTシャツやマグカップに商業目的で使用してるのは度を超してるような。ガチ勢くんの人権を侵さない範囲で讃えて差し上げろ。

 

 轟くんはヒーローとしてのエンデヴァーのことは認めるが、父親としての轟炎司のことはこれから次第と冷静ながらも厳しいスタンス。

 だが以前のように憎しみを抱きながらではなく、落ち着いて自分の感情を整理しながら話せるようになっただけでもやっぱり変わったよなあ…。

 

 今まで轟くんたちに向き合ってこなかったエンデヴァーの目には、その轟くんが自分のしてこなかった子どもに向き合うという行為をしてる姿はやっぱり鮮烈に映ったのね。

 ここは仮免講習編当時から予想してたことだったのでエンデヴァーが変わった理由として即受け入れられました。

 

 そしてエンデヴァーから「今更許せと言うつもりはない」という言葉が聞けたのも嬉しい誤算だ。

 自分が許されるためではなく、あくまで家族のために頑張るという姿勢と判ってこれで心置きなく応援できる。ここでエンデヴァーの心情が掘り下げられたのはかなりスッキリしました。

 

 と言っても元々エンデヴァーが許されるつもりで頑張ってるって印象はそんなになかったですけどねー。

 冷さんは夫が向き合おうとしてることは認めてくれてる、だがその事実を改心し始めたばかりのエンデヴァー本人はまだ知らないと、償いに対する赦しのバランスがきっちり取れてる。

 

 AFOと初代OFAの回想は偉く唐突だな!

 オールマイト曰く先代の継承者たちとは「相互干渉出来る類のものじゃない」らしいので、このタイミングで面影を見られたのはやっぱりOFAの調整の上達に伴ってのものなんだろうか。

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 少なくとも人為的なものではなさそうだが…。

 

 こうして見ると歴代継承者たちの見た目って結構千差万別なのね。オールマイトインパクト強すぎるからか他の継承者たちが割と普通の人っぽく見える。

 hrks先生なら彼ら全員に各々OFAを継ぐに至ったエピソードを用意しててもおかしくないし、いつか明かされることを期待してます。

 

 

【人気投票】
>緑谷出久、デク、クソナード…など

 公式がクソナード呼びで投票する読者がいることを想定してる事実に草。それとも前回までに実際そういう投票があったんですかね…?

>作中No.1ヒーローエンデヴァー「しらん」

 本編での成長と落差ありすぎて笑うわこんなん。

 

 今回の注目所はやっぱりホークスだよなあ…。あのキャラであの立ち位置は確実に10位以内には入ると睨んでいます。

 尤も当のホークス自身は自分よりエンデヴァーの順位upを願ってそうではあるけど…w F県Hさんが大量投票したみたいな2次創作が描かれるに違いない。

 

 ちなみに僕は前回に続き今回もお茶子に投票します、ええ(鋼の意志)。2回目の人気投票で10位ギリギリだった時から半ば使命感に駆られて投票してる。

 1回目はデク、2回目は爆豪、そして3回目はお茶子に投票したので今回でお茶子に最も投票したことになるのか…。

 

 

【きっと誰もが誰かのヒーロー】
 あきやま先生のhrks先生の絵柄の再現度すごいな!?

 迫力では流石に一段劣るもののオールマイトはほぼ原作そのままだし、シールド親子も違和感なくヒロアカ世界の住人だと受け入れられた。原作に近づけようとする意志が感じられて好印象です。

 

 デヴィットの"個性"…焼きたて!!ジャぱんのグラン・カイザーの女神の手ウルティマかな? 

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 メリッサは差し詰め拗らせなかった佐天さんってところか。

 直接敵と戦えなくても戦闘要員のための武器を作れるってテーマは、今の鬼滅の刀鍛冶の里編にも通じるものがあるなあ。ありふれたテーマだけど映画の前振りとしては充分な出来だと思います。

 

 1つ気になったのはオールマイトがメリッサをファーストネームで呼んでたことですね。

 普段子どもに対しては◯◯少年(少女)呼びのオールマイトがメリッサ呼びだったのは、デヴィットの娘だからなのかそれとも外国人の子どもには皆そうなのか気になる。

 

 爆豪がデクを苛めてる現場がなんか爽やかに描かれてるのは草。

 いや今苛められてるデクがいずれメリッサのアイテムで活躍することを示唆してるのは分かるんですが、彼女のモノローグと温度差ありすぎる光景で笑ってしまうんですよ!イジメヨクナイ(棒)。

 

 

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