僕のコミックアカデミア

僕のヒーローアカデミアという少年漫画を中心にその他漫画やアニメについて語る予定です。

【爆豪考察】"救けない"ヒーロー・爆豪勝己

※この記事は No.126 『拓け世界』のネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください。

     No.126 『拓け世界』 にて、爆豪勝己と轟くんがヒーロー仮免許を取得するための講習を受けに行く様子が描かれました

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    これを受けて、仮免講習中、そして仮免講習以後、爆豪勝己がどのようなヒーローへと成長を遂げていくのかを、No.126 時点の描写から予想してみたいと思います。

 

    爆豪勝己が今後どんなヒーローに成長していくかを予想するためには、まず現時点で彼がどんなヒーローなのかを把握する必要があります。それを端的に示しているのが、彼が不合格となった仮免試験における以下のシーンです。

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    このシーンは仮免試験の2次試験である救助演習において、爆豪勝己が要救助者役であるHUCの人員に救けを求められ、それに対して返答した場面です。救助演習とは受験者が要救助者の救助を如何に適切に行えるかを問うものであり、要救助者からの救けを求める声に「うるせえ!!自分で助かれや!!」と答えた爆豪勝己の対応は、当然のことながらこの試験において受験者がすべき適切な行動とは大きくかけ離れています。ゆえに、"救ける"という行動が求められる試験において"救けない"という選択をした爆豪勝己が、仮免試験で不合格になったのは至極当然の結果と言えるでしょう。

 

    一方緑谷出久は、爆豪勝己とは対照的に見事仮免試験合格を果たしました。

    しかし彼もまた、雄英入学試験の際に、試験前に説明された合格基準を満たす行動とはかけ離れた行動を取っています。

    雄英入試では攻略難易度に応じてポイントが設定された仮想敵を行動不能にして、ポイントを稼ぐことが合格条件だと受験生に説明されていました。しかし緑谷出久は自分と同じ受験生であるお茶子を"救ける"ために、倒してもポイントにならない0Pの仮想敵にOFAを使うことを選択します。

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    そして試験後、敵ポイントだけではなく、他者を"救ける"という行動も救助ポイントとして採点の対象になっていたことが明かされます。しかしそれは試験後のことであり、試験中の緑谷出久にはもちろんそのことは知り得ません。ゆえに、緑谷出久は雄英入試において、自分の合格には繋がらないはずの"救ける"という行動を選択をしたということになります。

 

    さて、ここで雄英入試における緑谷出久と仮免試験における爆豪勝己を比較すると、1つの共通点が見つかります。それは、両者とも試験において求められていた行動とはそれぞれ正反対の行動を選択しているということです緑谷出久は"救ける"という行動は求められていない(と事前に説明された)試験において、"救ける"ことを選択しており、爆豪勝己も"救ける"という行動が求められる試験において、"救けない"ことを選択をしています。

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    つまり、2人のこの"救ける""救けない"という対極的な選択こそが、緑谷出久爆豪勝己のそれぞれのヒーローとしての特性を表していると言えるのではないでしょうか。

 

    緑谷出久オールマイトに後継者として選ばれたのは、まさに彼のその"救ける"という特性が理由です。ヘドロ敵に捕まった爆豪勝己を救けようとする緑谷出久を目にして、オールマイトは彼を自身の後継者として指名しました。

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     また、緑谷出久も、自分の"救ける"という特性を理由に自分にOFAという"個性"を与えてくれたオールマイトの期待に応えるべく、オールマイトのような"救ける"ヒーローを目指しています。

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    このように、緑谷出久オールマイトから肯定された、自分の"救ける"という特性を伸ばすように成長していることが分かります。このことを踏まえると、爆豪勝己緑谷出久と同じように、自身の"救けない"という特性を伸ばすように成長していくことが可能性の1つとして考えられます。

 

     このことから、緑谷出久が"救ける"ことで人々に安心感をもたらすヒーローになるとしたら、豪勝己はあえて"救けない"ことで、人々に克己心を芽生えさせるヒーローになるのではないでしょうか。

 

     この"救ける"・"救けない"という役割は決して1人で担うことはできません。何故なら"救ける"と"救けない"は、お互いがもう一方から見て正反対の行動だからです。どちらか一方を選択したら当然、もう一方を選択することはできません。それは、オールマイトが平和の象徴として人々を"救ける"ことを選択したことで、結果として人々の脅威に対する危機意識が薄れてしまったことからも分かります。

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     つまり、オールマイトが1人では担えなかった"救ける""救けない"という2つの対極的な役割を、緑谷出久爆豪勝己の2人がそれぞれ担うことで、将来的に人々に対して安心感と克己心の両方を与えるようなヒーローになっていくのではないでしょうか。

 

    かなり漠然とした予想ではありますが、爆豪勝己、そして緑谷出久の可能性に期待して、これからの2人の成長を予想してみました。

ここまでご付き合いくださりありがとうございました。