僕のコミックアカデミア

僕のヒーローアカデミアという少年漫画を中心にその他漫画やアニメについて語る予定です。

【幼馴染考察】僕のヒーローアカデミア No.119 『デクVSかっちゃん2』の勝敗予想とその理由

※この記事は僕のヒーローアカデミア No.119 『デクVSかっちゃん2』のネタバレを含みます。ご注意ください。

 【概要】

    記事を開いて下さりありがとうございます。

    この記事は少年漫画・僕のヒーローアカデミア No.119 『デクVSかっちゃん2』において、緑谷出久と爆豪勝己のどちらが勝利するのか予想し、その理由を解説する記事になります。

    具体的には、まずこの『デクVSかっちゃん2』における爆豪勝己の目的を整理して説明した後、その目的を達成するために緑谷出久と爆豪勝己がそれぞれどんなことを果たす必要があるかについて述べ、その必要性からこの『デクVSかっちゃん2』の勝敗とその理由を予想したいと思います。

 

    なお、本記事には No.118 『意味のない戦い』についての考察記事で扱った内容が含まれています。本記事でもその内容については軽く説明していますが、そちらの記事を読んでから本記事を読まれた方がより深い理解の助けになると思われます。

【幼馴染考察】僕のヒーローアカデミア No.118 前編 『意味のない戦い』の爆豪勝己にとっての"意味"

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【幼馴染考察】僕のヒーローアカデミア No.118 中編 『意味のない戦い』の緑谷出久にとっての"意味"

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【幼馴染考察】僕のヒーローアカデミア No.118 後編 『意味のない戦い』の2人にとっての"意味"

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◆爆豪勝己の『デクVSかっちゃん2』における目的

    No.117 『てめェの"個性"の話だ』より始まり、現在No.119 『デクVSかっちゃん2』まで続いているこの爆豪勝己と緑谷出久の"戦い"の勝敗を予想するためには、まずこの戦いを何故2人が行うことになったのかを把握する必要があります。

 

    まず、この戦いが起こったそもそもの理由は、"救ける"という憧れをオールマイトに見出した緑谷出久が、そのオールマイト自身に彼の持つOFAという個性の継承者として選ばれたことです。

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    この事実を神野事件を経て知った爆豪勝己は、それを自分とは異なる"救ける"という緑谷出久の憧れがオールマイトに肯定されたと捉え、逆に自分がオールマイトから見出した"勝つ"という憧れは否定されたように感じました。このことはNo.117 『てめェの"個性"の話だ』における、彼自身の「てめェの憧れの方が正しいってンなら じゃあ俺の憧れは間違ってたのかよ」という台詞と、その後の爆豪勝己と緑谷出久がそれぞれオールマイトから見出した憧れを示す台詞の対比に表れています。

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    このように自分の"勝つ"という憧れを否定されたと感じた爆豪勝己は、No.117 『てめェの"個性"の話だ』において、自分の"勝つ"という憧れを肯定するために、オールマイトに肯定された緑谷出久に"戦い"を挑みました。何故なら"戦い"とは相手と勝敗を付けるために行う行為であり、爆豪勝己が自身の"勝つ"という憧れを体現できる唯一の方法だからです。つまり、爆豪勝己はオールマイトに肯定された緑谷出久に"勝つ"ことができれば、自身の"勝つ"という憧れを肯定できると考えたのです。

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    しかしその一方で、爆豪勝己は緑谷出久に対して、オールマイトの"個性"や身体の衰弱について知ってしまった罪悪感や、それを秘密にしておかなければならないという責任感を打ち明けるという、緑谷出久に"救け"を求めているとも言える行為を行っています

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    このことから、爆豪勝己は自身の"勝つ"という憧れを肯定するために緑谷出久に"戦い"を挑んだが、そのために緑谷出久の"救ける"という憧れを否定する気はない、あるいは失せてきていると考えられます。もし爆豪勝己が自身の"勝つ"という憧れを肯定するために、緑谷出久の"救ける"という憧れを否定しようとしているなら、緑谷出久に"救け"を求める行為、すなわち緑谷出久が自身の"救ける"という憧れを肯定することになる行為を行おうとはしないでしょう。

 

◆緑谷出久が『デクVSかっちゃん2』において果たすべきこと

    では、緑谷出久の"救ける"という憧れを否定することなく、爆豪勝己の"勝つ"という憧れを肯定するためには、この『デクVSかっちゃん2』において、2人は何をすればいいのでしょうか

    この答えを見つけるためには、そもそもこの"戦い"において「緑谷出久に"勝つ"」という方法では、爆豪勝己にとって自身の"勝つ"という憧れを肯定することは不可能であるという事実を理解する必要があります。何故なら、緑谷出久がオールマイトにOFA継承者として選ばれた、すなわち肯定されたのは、彼の自身の"救ける"という憧れを躊躇なく体現しようとする姿勢が理由だからです。

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    よって、"救ける"という憧れによってオールマイトに肯定された緑谷出久に爆豪勝己が"勝つ"ことができたとしても、緑谷出久は"勝つ"という憧れによってオールマイトに肯定されたわけではないので、爆豪勝己の"勝つ"という憧れが肯定されることにはなりません。

    しかしそれは別の視方をすれば、この『デクVSかっちゃん2』において、仮に爆豪勝己が緑谷出久に負けたとしても、爆豪勝己の"勝つ"という憧れが否定されることにはならないという事実を示していると捉えることができます。つまり爆豪勝己にとって、この『デクVSかっちゃん2』において緑谷出久に"負ける"ことこそが、自身の"勝つ"という憧れが否定されたわけではない、否定されるべきものではないと気付くきっかけになり得るのです。

    よって、『デクVSかっちゃん2』において果たされるべきことの1つ目は、緑谷出久が爆豪勝己に勝つ、ということになります。

 

◆爆豪勝己が『デクVSかっちゃん2』において果たすべきこと

    しかしもちろん、緑谷出久に負けるだけでは、爆豪勝己にとって自身の"勝つ"という憧れが肯定されることにはなりません。現在の彼は緑谷出久に"勝つ"ことこそが、自身の"勝つ"という憧れを肯定する唯一の方法だと考えているので、緑谷出久に"負ける"ことでその方法が否定されたその後は、「緑谷出久に"勝つ"」ことに替わる別のきっかけで自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになる必要があります

    そしてその爆豪勝己が自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになる別のきっかけは、すでにNo.119において緑谷出久によって与えられています。それは、以下の場面の緑谷出久の台詞です。

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   この台詞は「そういうのが気色悪かったんだ!」「何考えてるかわからねえ!」「どんだけぶっ叩いても張りついて来やがって!」「何もねえ野郎だったくせに!」「俯瞰したような目で!!見てきやがって!」「まるで全部 見下ろしてるような 本気で俺を追い抜いて行くつもりの態度が 目障りなんだよ!!!」と、幼少期から現在に至るまでの自分の爆豪勝己への態度を、爆豪勝己自身に否定された後の緑谷出久の言葉です。

   この「嫌なところと同じくらい 君の凄さが鮮烈だったんだよ」という言葉で、緑谷出久は爆豪勝己の"凄さ"を肯定しています。そしてこの台詞を言う前に、緑谷出久は「何もなかったからこそ…」という発言をしてることから、ここで言う"凄さ"とは、緑谷出久には持ち得なかった"爆破"という優れた"個性"と、"勝つ"というヒーローへの憧れ、そしてその憧れに基づいて努力を重ねる向上心のことを指していると考えられます。つまり、この台詞において緑谷出久は、爆豪勝己の"勝つ"という憧れを肯定していると解釈することができるのです。そしてこの爆豪勝己の"勝つ"という憧れを肯定する台詞を言えるのは、幼少期から彼が"勝つ"という憧れを信じ続けてきたことを知る緑谷出久だけなのです。

 

   もちろんこの「嫌なところと同じくらい 君の凄さが鮮烈だったんだよ」という言葉のみを言われただけでは、爆豪勝己にとって今まで通りこの言葉は肯定の意味を持たないものだったでしょう。しかしNo.119において爆豪勝己が緑谷出久からこの言葉を聞いたとき、爆豪勝己と緑谷出久の関係において今までと異なる点が少なくとも2つあります。そしてその2つの相違点こそが、緑谷出久の言葉から爆豪勝己が自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになる理由となり得るのです。

    以下の2点がNo.119において、爆豪勝己と緑谷出久の関係が今までと比較して変化したと呼べる点になります。

  • 緑谷出久がOFA継承者に選ばれたという形でオールマイトに肯定されたことを、爆豪勝己が知っていること。

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  • 爆豪勝己にとって"戦い"という自身の"勝つ"という憧れを肯定するための方法を、緑谷出久が受けて立っていること。

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    まず1つ目の「緑谷出久がOFA継承者に選ばれたという形でオールマイトに肯定されたことを、爆豪勝己が知っていること」についてですが、これは爆豪勝己自身がNo.117において自分から緑谷出久に明かしているので明らかな事実です。

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    そして、その緑谷出久を肯定したオールマイトは、爆豪勝己にとって自分に"勝つ"という憧れを見出させた存在そのものです。よって、爆豪勝己にとって緑谷出久の「嫌なところと同じくらい 君の凄さが鮮烈だったんだよ」という言葉は、自分の憧れであるオールマイトによって肯定された緑谷出久が、自分の"勝つ"という憧れを肯定したという意味を持つものということになります。つまり、爆豪勝己は「嫌なところと同じくらい 君の凄さが鮮烈だったんだよ」という言葉を緑谷出久から言われることで、緑谷出久という存在を通して間接的にオールマイトに自身の"勝つ"という憧れを肯定されたことになるのです。

    逆に、もし緑谷出久がオールマイトに肯定されたことを爆豪勝己が知っていなければ、この言葉も今まで通り、自分にとって受け入れ難い存在による戯言としか受け取れなかったと考えられます。つまり、爆豪勝己にとってオールマイトに緑谷出久が肯定されたという事実が、彼が緑谷出久の言葉を自身の"勝つ"という憧れを肯定するものだと捉えられるようになる、1つ目の理由となり得るのです。

 

    次に2つ目の「爆豪勝己にとって"戦い"という自身の"勝つ"という憧れを肯定するための方法を、緑谷出久が受けて立っていること」については、No.118のラストシーンで「かっちゃんこの気持ちを受けられるのは 僕しかいないんだから」「……丁度いい…シュートスタイルが君に通用するかどうか… やるなら全力だ」と、爆豪勝己の闘争心を煽るようなことを言ってまで受けて立っていることから明らかです。

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    このことから、緑谷出久の「嫌なところと同じくらい 君の凄さが鮮烈だったんだよ」という言葉は、爆豪勝己にとって"戦い"という自身の"勝つ"という憧れを肯定するための方法を肯定された上で言われた言葉であると言えます。

    逆に、緑谷出久が爆豪勝己の"戦い"という方法を受けて立たぬまま、この言葉を言っていたとしても、爆豪勝己は"戦い"という自身の"勝つ"という憧れを肯定するための方法を肯定されていないので、緑谷出久による自身の"勝つ"という憧れを肯定する言葉にも説得力を感じられなかったと考えられます。つまり、爆豪勝己にとって自身の"戦い"という方法を緑谷出久に肯定されたという事実が、彼が緑谷出久の言葉を自身の"勝つ"という憧れを肯定するものだと捉えられるようになる、2つ目の理由となり得るのです。

 

    ここまでで、「オールマイトに緑谷出久が肯定された」「緑谷出久に爆豪勝己が"戦い"という方法を肯定された」という2つの事実が、爆豪勝己にとって緑谷出久の言葉を自身の"勝つ"という憧れを肯定するものだと捉えられる理由になり得るということを説明しました。そして、爆豪勝己のその"勝つ"という憧れを肯定する言葉を言えるのは、幼少期から爆豪勝己を見てきた緑谷出久だけである以上、爆豪勝己もまた、自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになるきっかけを得られる相手は、緑谷出久以外に存在しないということになります。

    よって、『デクVSかっちゃん2』において果たされるべきことの2つ目は、爆豪勝己が緑谷出久との"戦い"の中で、「緑谷出久に"勝つ"」ということ以外に、自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになるきっかけを得る、ということになります。

 

◆総括 -『デクVSかっちゃん2』の勝敗予想とその理由-

   本記事では『デクVSかっちゃん2』において、緑谷出久の"救ける"という憧れを否定することなく、爆豪勝己の"勝つ"という憧れを肯定するために、緑谷出久と爆豪勝己がそれぞれ果たすべきことを述べてきました。

     以下がそのまとめです。

  • 緑谷出久が爆豪勝己に"勝つ"

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  • 爆豪勝己が緑谷出久との"戦い"の中で、「緑谷出久に"勝つ"」ということ以外に、自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになるきっかけを得る。

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    この2つは爆豪勝己の"勝つ"という憧れを肯定する上で、どちらが欠けていてもいけません。

    例えば、「緑谷出久が爆豪勝己に"勝つ"」ことは果たされたとしても、「爆豪勝己が緑谷出久との"戦い"の中で、「緑谷出久に"勝つ"」ということ以外に、自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになるきっかけを得る」ことが果たされなければ、爆豪勝己は自身の"勝つ"という憧れを緑谷出久に対して体現できなかった上に、"勝つ"という憧れを肯定できるようになるためのきっかけも得ていないので、当然自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようにはなり得ません。

    また逆に、「爆豪勝己が緑谷出久との"戦い"の中で、「緑谷出久に"勝つ"」ということ以外に、自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになるきっかけを得る」ことは果たされたとしても、「緑谷出久が爆豪勝己に"勝つ"」ことが果たされなければ、爆豪勝己が自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになるためのきっかけを得たしても、そのきっかけが「緑谷出久に"勝っ"た」という結果に基づいたものであると捉えてしまう可能性がある以上、次に緑谷出久に"負け"たときに、また自身の"勝つ"という憧れが否定されたと感じてしまう恐れがあります。

 

    つまり爆豪勝己が自身の"勝つ"という憧れへの肯定を今後揺るぎないものにするためには、この『デクVSかっちゃん2』において、「緑谷出久が爆豪勝己に"勝つ"」「爆豪勝己が緑谷出久との"戦い"の中で、「緑谷出久に"勝つ"」ということ以外に、自身の"勝つ"という憧れを肯定できるようになるきっかけを得る」という2つのことがどちらも必要不可欠なのです。

 

    よって本記事では、『デクVSかっちゃん2』における勝敗は緑谷出久が爆豪勝己に"勝つ"という決着になり、その理由は爆豪勝己の自身の"勝つ"という憧れに対する信頼を確固たるものにするため、と予想します。

 

    ここまでご付き合い下さりありがとうございました。以上でNo.119『デクVSかっちゃん2』の考察は終了ですが、引き続きNo.120以降の考察を行っていきたいと思います。

 

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